ECO MAGAZINE

未来を変えるエコ活動

 プラスチックゴミの廃棄量が世界2位 


日本で発生する 年間850万トンの廃プラスチックの47%が、ほぼ使い捨て用途の容器包装であり、一人当たりでは世界で2 と、大量の使い捨てプラスチックを使用・廃棄しています。これらの一部や、プラスチック製品の使用に伴い発生するマイクロプ ラスチックや漁具など、大量のプラスチックが自然環境へ流出し続けています。(WWF)

 旅行・喫茶店・コンビニでも脱プラスチック


政府は2021年3月9日、プラスチックごみの削減やリサイクルの促進を目指す「プラスチック資源循環促進法案」を閣議決定しました。 使い捨てのプラスチック製品の削減を飲食店などに求める新法です。 今国会での成立を目指しており、2022年度の施行を目指しています。来年4月からは、ホテルや旅館で泊まった時、 歯ブラシやカミソリは有料化されるかもしれません。旅行用の歯ブラシ・カミソリを用意して自宅から持って行きましょう。
 

また、喫茶店やコンビニでも プラスチックのコップやスプーン・ストローは有料化になりそうですよ。 「マイスプーン」「詰替えボトル」を準備したいですね。カフェでも様々な対策を考えているようです。今回EAPに参加した滋賀県のカフェリードの取組を御紹介します。

 

 カフェリードが脱プラカフェの運営を開始


滋賀県のカフェリード(運営㈱クラスタ  代表取締役 丸本篤)とティーエムエルデ株式会社(代表取締役 髙橋康之)が運営するエコ・アクション・ポイント事務局(以下EAP事務局という)は、令和3年3月12日(金)より、喫茶店でのプラスチック削減と温暖化対策を目指し、 エコ・アクション・ポイント(以下EAP)を活用した脱プラスチック事業を開始いたします。 



 琵琶湖の畔(ほとり)、烏丸半島でカフェ事業をすると決めたとき、スタッフから 「どうせやるなら、社会的意義のある事業モデルにしたい。」 と声があがり、まず自分たちにできることは何か考えた結果、カフェで提供するメニューを完全に脱プラしようとなりました。

脱プラの活動を広く知っていただくため、EAPの導入と同時に、環境省の「プラスチック・スマート」キャンペーンにも参加します。 完全脱プラで事業運営が可能となることを利用者の方や、地域の方、同業の方に広め、脱プラの機運が高まれば と思っております。国レベルではプラスチック資源循環促進法案が提出される予定となりました。 


 
  葦は根を深く、広くはりその土地に長く生き続けます。生命力は非常に強く、乾燥や塩害、酸素不足にも強いといわれる植物です。私たちREEDが目指す社会的意義のある事業・社会課題を解決する事業が、葦のように力強く継続的に行える様に、みなさまのご希望に添えるカフェ運営を行っていきます。
 





 プラスチックスマートの推進


海洋プラスチック問題の解決に向けては、消費者を始め自治体・NGO・企業などの幅広い主体が、一つの旗印の下に連携協働して取組を進めることが必要です。このため、 ポイ捨て撲滅を徹底した上で、不必要なワンウェイのプラスチックの排出抑制や分別回収の徹底など、 “プラスチックとの賢い付き合い方”を全国的に推進し、我が国の取組を国内外に発信していくキャンペーンを 「プラスチック・スマート -for Sustainable Ocean-」 と銘打って環境省が推進しています。

 

脱プラの生活のヒント


外出先・買い物で削減

【方法1】 ビニール袋(レジ袋)は「いりません」
【方法2】 買い物にマイバッグ(エコバッグ)を持っていく
【方法3】 ペッドボトルを買わないでマイボトルを持ち歩く
【方法4】 コーヒーショップにマイカップ・タンブラーを持っていく
【方法5】 「ストロー」はいりません
【方法6】 「お手拭き」をもらわない
【方法7】 コーヒーミルクに手を出さない
【方法8】 お弁当を作る、もしくはレストランで食事する
【方法9】 マイ箸やマイカトラリーを持ち歩く
【方法10】 過剰包装・加工・冷凍食品を避ける
【方法11】 プラスチックフリーな日焼け止めを選ぶ
【方法12】 虫除けもプラごみを限りなくゼロに
【方法13】 再利用できるコットンのマスクを使う
【方法14】 使い捨てのカイロは使わない
【方法15】 チューインガムをやめる
【方法16】 プラの傘袋じゃなくて傘カバーを持つ

キッチン

【方法17】 食器洗いスポンジをプラなしに
【方法18】 使い捨てのラップとさよなら
【方法19】 テフロン加工の調理器具は使わない
【方法20】 水切りネットをプラなしに
【方法21】 タッパーなどの食品保存容器を考え直す
【方法22】 コーヒー&紅茶もプラなしに楽しむ
【方法23】 「食パン」は買わずにホームベーカリーで焼く
【方法24】 備長炭で浄水もプラなしに

パーソナルケア

【方法25】 歯ブラシ・歯磨き粉を考え直す
【方法26】 「舌磨き」グッズをプラスチック以外のものにする
【方法27】 紙箱やガラス容器の「デンタルフロス」に変える
【方法28】 「固形石けん」はいいことだらけ!
【方法29】 使い捨てのカミソリを買わない
【方法30】 生理用品も無駄遣い知らずに
【方法31】 脇の臭いに重曹は優れた消臭剤
【方法32】 コスメもLUSHならプラなしできる

掃除・洗濯

【方法33】 プラスチック容器の洗剤を使わない
【方法34】 紙箱などプラスチック包装の少ない洗剤を選ぶ
【方法35】 洗濯バサミやハンガーは金属製にする
【方法36】 部屋・空間の消臭は重曹と炭でOK

文具・子ども用品

【方法37】 クーピーはプラスチック。色鉛筆を使う
【方法38】 消しゴムの消しかすはマイクロプラスチックです
【方法39】 鉛筆を使えばプラごみが減る
【方法40】 子供のおもちゃからプラスチックを減らす

その他

【方法41】 新聞は紙ではなく電子版で読む
【方法42】 中古品を買うようにする
【方法43】 赤ちゃんのお尻ふきをコットンに
【方法44】 透明な封筒で送られてくるDMを断る
【方法45】 合成繊維の服をできるだけ避ける

参考:プラなし生活(https://lessplasticlife.com)


 日本のプラスチックゴミは、ほとんどが焼却されている?


日本はプラスチックのリサイクルが進んでいるという声も聞きます。実際はどうなのでしょうか?
実際のところ、ほとんどは焼却しています。日本では2013年の1年間に940万トンの廃プラスチックが発生しましたが、 このうち約7 割(67%)が焼却され、25%がリサイクル、8%が埋め立て処理されました(環境省)。


焼却されたプラスチック67%の内訳をみてみると、10%が単純に燃やされ、残り57%は燃やして発生した熱を有効利用(熱回収)しています。 この熱回収を日本ではサーマルリサイクルと呼んでおり、リサイクルの1つと位置付けていました。 だからサーマルリサイクル(熱回収)した57%と他のリサイクル25%を足し合わせて、82%という驚異的に高いリサイクル率を達成しているわけです。 でも熱回収をリサイクルに位置付けているのは主に日本で、国際的に熱回収はリサイクルとして認められていません。
最近は環境省もこれを認めてか、 サーマルリサイクルという言葉を使わずに「熱回収」とだけ述べるようにしています。 すると純粋なリサイクル率は25%ということになりますが、その内訳をみると実は7割は(中国や東南アジアなどの)海外に輸出し、 輸出先でリサイクルしていました(環境省)。
ということは、実質的に日本国内でのリサイクル率は1割に満たないことになります。

参考:プラなし生活(https://lessplasticlife.com)

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